第２日目は、船越小学校と城辺小学校でした。

　午前の船越小学校では、児童・教職員とも少人数の中ではあるものの、隅々まで環境整備が行き届いており、学校生活を気持ちよく過ごせる状況でした。また、学校長の学校経営方針から、教職員との信頼関係を重視して働き方改革につなげていくことや、学校の強みを生かし弱みを克服する明確な方針、具体的な取組について聞くことができました。授業参観では、教師と生徒が１対１であっても、教師主導の一方通行にはならず、しっかりと児童の考えを引き出す丁寧な授業が実践されていました。

　午後からの城辺小学校では、「150年の思いを未来へつなぐ」というスローガンの基、今年度の様々な取組はもちろん、今後につなげていくための方針についても聞くことができました。「つなぐ・つながる・つなげる」を形にするために、教職員の「働きやすさ」や「働きがい」を重視し、職員のアイデアの実現、得意分野を生かすことなど、職員の働き方改革にも、しっかりと取り組まれていました。教職員の思いは、授業にも反映されており、教師と児童、また、教師と支援員、支援員と児童の距離がうまく保たれ、信頼関係が構築された中での授業が展開されていました。児童は安心感のある中で、活発に活動していました。

　学校訪問が始まりました。第１日目は、一本松中学校と一本松小学校でした。

　一本松中学校では、清掃中の訪問でしたが、生徒からの気持ちの良い挨拶で迎えられました。その後、学校長より「対話活動」を重視した学校経営方針についての話を聞き授業参観をしました。どの授業も説明のあった通り「対話活動」が多く取り入れられていました。生徒一人一人が、自分の考えをしっかりと伝え、伝えられる側も興味深く話を聞いている姿が印象的でした。午後からの一本松小学校では、中学生の落ち着いた雰囲気とは違い、元気のよい活発な発表の姿が見られるほほえましい授業を見ることができました。どの児童も教師の話を真剣に聞き、学習に向かう姿勢が確実に身に付いてきていると感じました。教職員の熱心な関わりの中での児童たちの成長が、確実に中学生へとつながっていることの分かる学校訪問でした。